2024/06/25 16:10

『実はわたしも貧血で…』

とカミングアウトの連絡をくれる友達も多々。

(やはり、全員女性でした)
そこで、自分のためにも再度おさらい。

貧血の原因

貧血の原因は一つではなく、いろんな要因が重なってる場合が多いです。
特に女性は、月経や妊娠・出産などイレギュラーなことがたくさん。
(男性の貧血は、胃や腸からの出血を真っ先に疑うとのこと)

①食生活における鉄分摂取不足
鉄分は、ダイエットや偏食などで慢性的に不足しがち。
また、植物性由来の非ヘム鉄の吸収率は、動物性由来のヘム鉄の1/5程度と言われてます。
特に最近は植物性食品志向の方が増えてるので、これから更にこの状況は顕著になるのでは?と個人的には予想しています。

②摂取量を上回る鉄分の排出量
  閉経前の女性は毎月月経で平均50〜70mlの血液を失います。
  鉄分に換算すると、なんと月に30mgの鉄分を流出してしまってることに!!
更に汗や尿などで1日あたり1mgの鉄分を喪失してるので、女性は1日換算で2mgの鉄分を失っていることに(男性の倍!)
  月経のある女性の5人に1人が貧血と言われるのはこのためです。
  同様に、鉄分の流出が深刻なのがアスリート。
 一般の人より発汗量が多いため、汗での鉄分流出が増大するばかりでなく、激しいトレーニングにより足裏の衝撃から赤血球が破壊され、溶血による貧血も陥りやすいと言われています。

③鉄分の吸収阻害
 鉄分に限らず、栄養素の吸収は胃腸の状態がキモ。
 先日、わたしの信頼する管理栄養士の後輩に鉄分が豊富な食材について相談したところ、以下のような返信が。

『鉄分をはじめとしたミネラルは吸収が難しく、胃腸のコンディションに左右されやすいです。胃の働き(胃酸)を高めて鉄分を吸収しやすい形にすることが大切だと思います』

ハッ…!
わたしとしたことが、鉄分の含有量のことしか考えてなかった…

これは、鉄分〇〇mg配合!とあるサプリメントや健康食品をただたくさん摂っていればよい、という一辺倒な考え方への警鐘でもありますね。
本来、人間のからだは上手くできていて、いろんな栄養素が身体の中で相互し合って作用するもの。
そして、その時の身体の状態により消化吸収が左右されます。
栄養素をたくさん摂取していても、胃腸が働いていないと上手く吸収できずに排出されてしまいます。

食欲不振、胃腸の不調

このあたりに自覚症状がある方は、この問題を根本から解決することが優先かもしれません。

逆にいうと、胃腸の活動を促進し、いろんな食べ物をモリモリ美味しく食べられる状態になれば、あらゆる栄養素をスムーズに吸収し、身体の必要な場所に届けてくれるようになります。

上記の貧血の原因①〜③を考えると、
✔︎暑くて食欲出ない
✔︎汗をめっちゃかく
✔︎食べやすいそうめんなどの炭水化物に頼りがち
(加えて毎月やってくる月経…)

上記の理由により、普段は健康体の方でも暑い時期になると一時的な貧血状態に陥りがち。
疲れやすい、体が重い…など、夏バテのような症状がヤケに長引いているという方は、貧血が原因である可能性があります。
(わたしも過去に心当たりありまくり)

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